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いろいろ置き場

なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。

2025.06.26
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2010.04.08
せっかく打ったので。



**************

金時は怒っていた。基本的に金時は怒りの感情と縁遠い日々を過ごしている。しかし今日ばかりは頭から湯気が出そうな程、ぐつぐつと胸をたぎらせて怒っていた。
怒りに任せて歌舞伎町の交番に飛び込む。今日の夜勤当番である黒髪のお巡りさんが何事かと顔を出し、金時を見て眉を寄せた。
「帰れ」
「なんでだよ!助けてよお巡りさん!!」
「何から助けろってんだ」
「この胸のなかにわだかまる黒いもじゃもじゃした何かから!俺このままじゃもじゃもじゃに中から食われる!絶対食われる!!」
「頭のもじゃもじゃで抵抗しとけ」
じゃあなと中に入ろうとしたお巡りを捕まえて金時は泣きついた。
「いいじゃんかケチぃぃい。構ってくんねーと今、今この場で、土方君のあることないこと恥ずかしいこと大声で叫んでやっからな!!」
「あああもううぜぇぇ!逮捕すんぞこの酔っ払い!」
「あぁ逮捕してみろぉぉお!逮捕して俺を事情聴取しろぉぉお!!っていうかしてくださいぃぃい!マジで俺の話を聞いて!!誰かに言いたくて仕方ねぇんだもん!!」
ギャーギャーと叫び喚く二人とは温度の違う声が、広くない交番に響く。
「話くらい聞いてやったらいいじゃねーですかぃ」
「じゃあてめぇが聞いてやれや」
「俺ァこれから仮眠タイムでさァ。でもお茶と煎餅用意してやりますから。あ、お代はあとで店に請求しときやすぜ、旦那」
そう言って沖田は二人分のお茶を入れ、固焼き煎餅の入った皿を出した。

**************
「………」
「なんだよ」
据わった目で見つめられて、土方はじりと金時から距離を取った。なにかよくないものを感じる。
その予感に近いことを、金時は低い声で言った。
「なんか、土方って先生に似てるな、黒髪でなんかツンツンしてっとことか」
「は?」
「………」
この際先生の代わりに、とか言い出すのかと思ったが、金時は溜め息をついて頭を振った。
「でも違うわ。先生マヨラーじゃねぇもん。背もちょっと低いし」
「は? 今てめぇマヨラー馬鹿にしたろ。今マヨラー馬鹿にしたろ。謝れ全世界のマヨラーに泣いて謝れェェエ!」




**************
みたいな。
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