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いろいろ置き場

なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。

2025.06.26
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2007.07.20
ふと、目が合った時思ったんだ。
目が10回合ったら、10回目でキスしようって。

朝のHR。俺以外の奴にも向けられた言葉なんて無視だ。気にも止めずただじっと銀八を見つめる。
1回、2回、3回。
ちらちらと絡み合う視線。すぐにふいと逸らされてしまう。別に逸らされたって構わねぇんだ。
多分俺は、目が合う、その瞬間の、銀八の目が好きなんだと思う。

授業中。俺らに背を向けて黒板を書く。黒板だって写さない。んなもん後でヅラのをコピればいい。
銀八がチョークを置く。めんどくさそうにチョークに汚れた手で髪を触っても、元が銀髪じゃわかりゃしねぇ。
4回、5回、6回。
朝と同じですぐ逸らされる。でもやっぱり死んだ魚のような目が、一瞬真っ直ぐに見える。俺だけを見てる感覚。
10回まで、あと4回だ。

帰りのHR。変わらず俺は銀八を見つめ続ける。
7回、8回。9回目、目が合った瞬間、銀八が笑った。
俺が思わず目を丸くしてるとその隙にまたふいと顔を逸らしてグダグダと連絡事項を垂れ流す。
何故だか心臓が暴れてる。この時間はそれきり俺は銀八を見なかった。

補習中。教室に二人きり。
教科書もノートも開いてはいるが一度も見ちゃいない。
淡々と、面倒臭そうに銀八が説明してるのも耳に入れずただただ銀八を見る。
ひたすら見つめてんのに、あと1回、目が合わない。
焦れったい。苛々する。ふて腐れて回してたシャーペンを放り出した。
背凭れに背中を預けて天井を仰いだ。なんだか全てが下らねぇ。自分が今日一日してたことも今になって思えば馬鹿みたいだ。
「なに、補習放棄?」
銀八の声も知ったこっちゃない。
そのままの姿勢でいたらにょっきりと銀八の顔が視界に入ってきた。
目が、合う。
「今日はよく目が合うな」
口付けられる。
唇が離れて、俺は目でそれを追う。銀八が笑う。
「そんな愛を込めて見つめてくれんのは嬉しいけど、授業はちゃんと受けような」



あと1回、目が合ったら殴ってやろうと拳を作った。



×××××××××××××
なんか思い付いた突発。
最初はあと1回が目が合わなくてやきもきしてる高杉と、わざと目を合わさなくてそんな高杉を楽しんでる銀八だったのに。

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