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いろいろ置き場

なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。

2025.06.26
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2009.08.07
零ちゃんに命じられて書くことになった代物。
対零ちゃん用なのでキャラ表記がざっくりしてたり、零ちゃんのオリキャラ、グリーンランド(イェシカ)がいたりします。




普段の無表情に、あからさまな嫌悪の色を浮かべてスーは眼前の笑顔に言った。
「なしてウチさ来る」
「まーまー、いいじゃねぇが。みんなで楽しぐやるっぺ」
「帰れ」
そんなやり取りを交わしたにも関わらず、家に上がり込んだデンとノル、イースとイェシカにフィンは苦笑いをしながらも受け入れた。
「ママ、どちら様ですか?」
フィンの服を掴みながらシーランドは問い掛ける。
「おー、おめがスーん家の子か。かーわいいなー」
「きゃー」
フィンが答えるよりも早く、たシーランドを軽々と抱き上げ、デンはそのままくるくると回転した。遠心力で振り回されたシーランドがきゃっきゃと声をあげる。
その様子を微笑みながら見つめていたフィンだが、いつも以上に恐い顔をしているスーにびくりと身体を引き攣らせた。
「す、スーさん…」
「フィン、邪魔すっぞ」
「お邪魔します。はい、これ」
「あ…。ノルさん、イース、ありがとう」
お酒を瓶で次々と押し付けてくる二人から受け取り続ければすぐに腕がいっぱいになってしまった。
液体そのものも重たいのに、瓶に入っているのでそれらはとても重たかった。
「お、重…」
「ん」
横から伸びてきた手が瓶をとる。その手の主はスーだった。
「スーさん、ありがとうございます」
「スー。おつまみ、持ってきた」
「ん。あんがとな」
イェシカがスーの腕に持っていた袋を乗せる。それからすぐにノルとイースの後を追ってしまった。
「あんこ、いづまで遊んでんだ。いい加減下ろしてやりへ」
「そだな。おりゃ」
「地面がぐるぐるするですよー」
スーとフィンは抱えていた酒を持って台所にいた。聞こえてきた楽しげな笑い声にフィンはスーに笑いかけた。
「シー君、楽しそうですね」
「………」
スーはしばしむっつりと黙り込んでいたが、小さく溜め息をつくとおもむろに口を開いた。
「んだな」





続く。
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