いろいろ置き場
なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。
2007.02.14
ある日のことです。
山本がぱんぱんに膨らんだ紙袋を手に帰ってきました。
「おかえり。…? 何それ」
「ただいま~。ん?これ?チョコレートとか」
事も無げに机に置かれた袋をヒバリはじっと見つめます。
「そんなに買ったの?」
「んーいや~。もらった」
「?」
「今日バレンタインデーだったのなー」
「バレンタイン…、」
ヒバリは頭を巡らせて、記憶の隅から本で読んだバレンタインと言う単語を引っ張り出します。
2月14日。ローマの司教バレンタインが殉教死した日。
「………それとチョコもらえるのとなんの関係もないと思うけど」
「日本でバレンタインデーってのは、女の子が好きな人にチョコをあげる日なんだ」
「じゃあ君のことを好きな女子がこんなにいるってこと?」
「まっさか~。義理だって、義、理」
「義理?」
「形だけあげるってやつ」
「ふぅん」
袋からひとつ取り出してヒバリはじっと観察します。
今迄スーパーでは見たこともないようなラッピングの施されたそれらも、所詮は99円で売ってるチョコもチョコはチョコだと思えばヒバリには無駄な包装だとしか思えません。
すぐに興味もなくしてまた袋に戻しました。
上着をハンガーにかけ、手洗いを済ませた山本が炬燵に入り込みます。
「どれか食う?」
「いらない」
「え、食ってくれよ。俺ヒバリも食うと思ってもらってきたんだぜ」
「いらないよチョコなんて」
「え~。こないだ随分お気に召してたじゃんか。パラソルチョコ」
「あれなら食べてもいいけど、こんなのいらないね」
「…パッケージ剥がすのめんどいから、とかじゃねーよな?」
「………」
「まっさかなぁ。其処までめんどくさがりじゃねーよな」
「………」
「………マジ?」
「………」
「………」
山本は手に取った箱のパッケージのリボンと包装紙を剥がします。出てきたのは市販の生チョコ16個入り。
「おー、生チョコだ。ヒバリ生チョコ食ったことねーよな」
「なに生チョコって」
「チョコはチョコだよ。まぁ食ってみ食ってみ」
「………」
ニコニコと笑顔で勧めてくる山本と生チョコをヒバリは訝しげに見比べます。まるで餌を与えられた野良猫のようです。
「君が先食べなよ」
「なんだ毒味か~?心配性だな~ヒバリは」
言いながら山本はひとつ摘んで口に運びます。もくもくと食べて「ん、うめーな」と一言。
ヒバリはそれの様子をじぃーっと見つめていましたがすっと視線を生チョコに移してまた見つめます。
山本はそんなヒバリの様子を横で眺めていました。
やがて意を決したのか、ヒバリは生チョコに手を伸ばしました。
*――――――――*
ここで挫折。また他のネタ探そう。
あ、吸血鬼ヒバリは超がつくほどのめんどくさがりです。あと甘いもの好きでもいいな(今思っただけ)
パラソルチョコは不○家製品だったハズ…違ったっけ?
そうなら今やもう手に入りませんな。ここ数年食べた覚えもないが。
山本がぱんぱんに膨らんだ紙袋を手に帰ってきました。
「おかえり。…? 何それ」
「ただいま~。ん?これ?チョコレートとか」
事も無げに机に置かれた袋をヒバリはじっと見つめます。
「そんなに買ったの?」
「んーいや~。もらった」
「?」
「今日バレンタインデーだったのなー」
「バレンタイン…、」
ヒバリは頭を巡らせて、記憶の隅から本で読んだバレンタインと言う単語を引っ張り出します。
2月14日。ローマの司教バレンタインが殉教死した日。
「………それとチョコもらえるのとなんの関係もないと思うけど」
「日本でバレンタインデーってのは、女の子が好きな人にチョコをあげる日なんだ」
「じゃあ君のことを好きな女子がこんなにいるってこと?」
「まっさか~。義理だって、義、理」
「義理?」
「形だけあげるってやつ」
「ふぅん」
袋からひとつ取り出してヒバリはじっと観察します。
今迄スーパーでは見たこともないようなラッピングの施されたそれらも、所詮は99円で売ってるチョコもチョコはチョコだと思えばヒバリには無駄な包装だとしか思えません。
すぐに興味もなくしてまた袋に戻しました。
上着をハンガーにかけ、手洗いを済ませた山本が炬燵に入り込みます。
「どれか食う?」
「いらない」
「え、食ってくれよ。俺ヒバリも食うと思ってもらってきたんだぜ」
「いらないよチョコなんて」
「え~。こないだ随分お気に召してたじゃんか。パラソルチョコ」
「あれなら食べてもいいけど、こんなのいらないね」
「…パッケージ剥がすのめんどいから、とかじゃねーよな?」
「………」
「まっさかなぁ。其処までめんどくさがりじゃねーよな」
「………」
「………マジ?」
「………」
「………」
山本は手に取った箱のパッケージのリボンと包装紙を剥がします。出てきたのは市販の生チョコ16個入り。
「おー、生チョコだ。ヒバリ生チョコ食ったことねーよな」
「なに生チョコって」
「チョコはチョコだよ。まぁ食ってみ食ってみ」
「………」
ニコニコと笑顔で勧めてくる山本と生チョコをヒバリは訝しげに見比べます。まるで餌を与えられた野良猫のようです。
「君が先食べなよ」
「なんだ毒味か~?心配性だな~ヒバリは」
言いながら山本はひとつ摘んで口に運びます。もくもくと食べて「ん、うめーな」と一言。
ヒバリはそれの様子をじぃーっと見つめていましたがすっと視線を生チョコに移してまた見つめます。
山本はそんなヒバリの様子を横で眺めていました。
やがて意を決したのか、ヒバリは生チョコに手を伸ばしました。
*――――――――*
ここで挫折。また他のネタ探そう。
あ、吸血鬼ヒバリは超がつくほどのめんどくさがりです。あと甘いもの好きでもいいな(今思っただけ)
パラソルチョコは不○家製品だったハズ…違ったっけ?
そうなら今やもう手に入りませんな。ここ数年食べた覚えもないが。
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