いろいろ置き場
なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。
2008.08.10
同級生銀高。
「はい、お誕生日おめでとー。これ、俺とヅラと辰馬からな」
「………」
目の前に用意されたホールケーキを高杉は無表情で見つめた。
そんな高杉に構わず銀時は直ぐさままたケーキを手に立ち上がった。
「さ、切るか」
「…ちょっと待て」
「ん、なんだよ」
銀時はケーキを持ったまま振り返った。そんな銀時を高杉は睨むように見上げる。
「それは俺のなんだよな?」
「…そうだけど、おまえ別にこんな喰わねぇだろ」
「勝手に決め付けんじゃねぇよ」
俺のだから俺が全部食う、そう言って高杉はおもむろにフォークを戻させたケーキに突き刺した。
数十分後。
「………ぅ」
「高杉ー、無理すんなって。俺が食ってやるって」
「…うるせぇよ。俺が食う…」
そう呟いた高杉の声はもはや生気がなく、まだ四分の三以上残っているケーキを睨みつけては顔を背けた。
元々甘いものなどさほど好きではないのだ。ただ銀時が、高杉の誕生日名目で桂や坂本から金を徴収して自分のためにケーキを用意したりするから少しカチンときただけで、正直もう要らない。
「…もうケーキなんざ見たくもねぇ」
気持ち悪い。そう呟けばほれ見たことかと銀時は高杉の前からケーキを引き寄せた。
「最初から無理すんなっつの。ばっかでー」
「…おまえマジムカつく…」
自分のもののようにほとんど残されたケーキを平らげる銀時に高杉は悪態をついたがもう口を開くのも億劫でそれきり黙り込んだ。
ケーキを小さくしていきながら銀時は高杉に声をかけた。
「高杉ー」
「…んだよ」
「誕生日、おめでとな」
「………」
ほれ、と目の前に置かれた紙袋に高杉は目をやる。
「プレゼント」
「………」
まさかケーキだけなわけないだろと言われて高杉はそれに手を伸ばした。結構重い。なんだろうと少しだけワクワクしながら上体を起こし紙袋を開けた。
「背、伸びるといいな」
「………」
紙袋の中の牛乳(瓶)に表情をなくした高杉を見ずに他人事のようにそう言った銀時の顔が、ケーキにめり込むのはわずか4秒後のことだった。
まるで祝う気がない!
とりあえずおめでとう高杉!
「はい、お誕生日おめでとー。これ、俺とヅラと辰馬からな」
「………」
目の前に用意されたホールケーキを高杉は無表情で見つめた。
そんな高杉に構わず銀時は直ぐさままたケーキを手に立ち上がった。
「さ、切るか」
「…ちょっと待て」
「ん、なんだよ」
銀時はケーキを持ったまま振り返った。そんな銀時を高杉は睨むように見上げる。
「それは俺のなんだよな?」
「…そうだけど、おまえ別にこんな喰わねぇだろ」
「勝手に決め付けんじゃねぇよ」
俺のだから俺が全部食う、そう言って高杉はおもむろにフォークを戻させたケーキに突き刺した。
数十分後。
「………ぅ」
「高杉ー、無理すんなって。俺が食ってやるって」
「…うるせぇよ。俺が食う…」
そう呟いた高杉の声はもはや生気がなく、まだ四分の三以上残っているケーキを睨みつけては顔を背けた。
元々甘いものなどさほど好きではないのだ。ただ銀時が、高杉の誕生日名目で桂や坂本から金を徴収して自分のためにケーキを用意したりするから少しカチンときただけで、正直もう要らない。
「…もうケーキなんざ見たくもねぇ」
気持ち悪い。そう呟けばほれ見たことかと銀時は高杉の前からケーキを引き寄せた。
「最初から無理すんなっつの。ばっかでー」
「…おまえマジムカつく…」
自分のもののようにほとんど残されたケーキを平らげる銀時に高杉は悪態をついたがもう口を開くのも億劫でそれきり黙り込んだ。
ケーキを小さくしていきながら銀時は高杉に声をかけた。
「高杉ー」
「…んだよ」
「誕生日、おめでとな」
「………」
ほれ、と目の前に置かれた紙袋に高杉は目をやる。
「プレゼント」
「………」
まさかケーキだけなわけないだろと言われて高杉はそれに手を伸ばした。結構重い。なんだろうと少しだけワクワクしながら上体を起こし紙袋を開けた。
「背、伸びるといいな」
「………」
紙袋の中の牛乳(瓶)に表情をなくした高杉を見ずに他人事のようにそう言った銀時の顔が、ケーキにめり込むのはわずか4秒後のことだった。
まるで祝う気がない!
とりあえずおめでとう高杉!
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