いろいろ置き場
なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。
2007.12.09
年齢は定めないけどとりあえず現代。
俺が欲しいもの、わかってるくせになんでくれないの。
「なぁ」
新聞を読んでいるがために丸くなっている背中に高杉は声を掛けた。
「何」
銀時は振り返らずに言葉を返す。
「好きっつって」
愛してるって言って。
丸い背中に手を伸ばしながら高杉は言う。
その言葉に銀時はうんざりと言った表情をしたが高杉には見えない。だが高杉には銀時の表情など手にとるように分かった。
何故ならこれはもう幾度となく繰り返されたやりとりだからだ。
「またかよ…」
「なぁ言って」
「………」
背中に耳をそっと押し当てて愛の言葉をねだる高杉に銀時は辟易する。だがなるべく苛立ちを面に出さないように努めて落ち着いた声を出そうとした。
「…嫌だよ」
「なんで」
「キャラじゃねぇし」
「なくていい」
言って。
高杉は繰り返す。銀時の苛立ちが募る。
「…嫌いだっつってんだろ。そういうの言葉にすんの」
高杉のことを本当に思っているからこそ、その思いが言葉にした途端に陳腐で安っぽく意味のないものになってしまうことを銀時は何より恐れている。
だけど。
「けど聞きてぇ。おまえの口から、好きって言われてぇんだよ」
だから言えよ。
静かに降り積もる言葉に銀時が埋もれてしまう前に、銀時は背中に張り付いていた高杉を身を捩り肘を使い強引に引き剥がした。
「しつけぇんだよ…!」
自分から離れた高杉をそのまま床に突き飛ばす。
力任せの銀時の行為に無防備だった高杉は派手にくずおれた。一度小さく呻いて、じっとして動かない。片手で体を支えながらもう片方で口許を押さえている。
肘が高杉の顔に当たってしまったことに銀時は気付いていたが、俯いている高杉に手を差し延べることもなくただ黒髪を見下ろしていた。
高杉は銀時が大丈夫かと尋ねて優しくしてくれることを期待しているのだと嫌という程わかっていた。だから銀時はその期待を全部切り捨てる。
「俺、おまえのそういうとこ、すっげー嫌い」
「………」
そう言って銀時が部屋を出て行くのを、高杉は俯いたままちゃんと把握していた。
痛みを訴える口許に触れた手は薄い血で汚れた。当たりどころが悪かったらしく切れてしまった。別にそんなのはどうでもいい。
銀時が言葉など無意味だと考えている人種だということなど、高杉だってちゃんとわかっている。
けれど高杉は言葉を必要とする人間なのだ。だから愛していると言ってもらいたい。たとえそれが銀時にとって意味のないものでも、高杉にとっては自分を包む柔らかな毛布になるから。
たった一言、それだけでいいのに。どうして言ってくれないんだろう。嫌いだとは簡単に口にするくせに。
視界が滲む。瞬きをすれば生温い滴が床で音をたて弾けた。
お願いだから、嘘でもいいから、好きだと言って
*―――――――――――*
こんな突発妄想。
高杉がごっさ女々しい!銀さんがなんか酷い!
銀さんもちゃんと高杉のこと好きなんだよ。けど言葉にしたくない、うちに抱えて大事にしていたいものを高杉が無理やり言葉にさせようとするからイラっとね…!(無駄に必死のフォロー)
でも愛の言葉を軽々しく口にするのもどうかと思うけど、一人で抱えてようとするこの銀さんは高杉のことを思ってるんじゃなくて高杉のことを好きな自分を愛してる気がしなくもない。あれ…?おかしいな…そんなはずじゃ…。
ちなみにこの高杉が原作の高杉とはかけ離れてるのを自覚してるから現代ぱられるなんかに逃げてるんだよ!
そして霜はさりげなく二人は同棲or半同棲してるとみた!真相は如何に。
俺が欲しいもの、わかってるくせになんでくれないの。
「なぁ」
新聞を読んでいるがために丸くなっている背中に高杉は声を掛けた。
「何」
銀時は振り返らずに言葉を返す。
「好きっつって」
愛してるって言って。
丸い背中に手を伸ばしながら高杉は言う。
その言葉に銀時はうんざりと言った表情をしたが高杉には見えない。だが高杉には銀時の表情など手にとるように分かった。
何故ならこれはもう幾度となく繰り返されたやりとりだからだ。
「またかよ…」
「なぁ言って」
「………」
背中に耳をそっと押し当てて愛の言葉をねだる高杉に銀時は辟易する。だがなるべく苛立ちを面に出さないように努めて落ち着いた声を出そうとした。
「…嫌だよ」
「なんで」
「キャラじゃねぇし」
「なくていい」
言って。
高杉は繰り返す。銀時の苛立ちが募る。
「…嫌いだっつってんだろ。そういうの言葉にすんの」
高杉のことを本当に思っているからこそ、その思いが言葉にした途端に陳腐で安っぽく意味のないものになってしまうことを銀時は何より恐れている。
だけど。
「けど聞きてぇ。おまえの口から、好きって言われてぇんだよ」
だから言えよ。
静かに降り積もる言葉に銀時が埋もれてしまう前に、銀時は背中に張り付いていた高杉を身を捩り肘を使い強引に引き剥がした。
「しつけぇんだよ…!」
自分から離れた高杉をそのまま床に突き飛ばす。
力任せの銀時の行為に無防備だった高杉は派手にくずおれた。一度小さく呻いて、じっとして動かない。片手で体を支えながらもう片方で口許を押さえている。
肘が高杉の顔に当たってしまったことに銀時は気付いていたが、俯いている高杉に手を差し延べることもなくただ黒髪を見下ろしていた。
高杉は銀時が大丈夫かと尋ねて優しくしてくれることを期待しているのだと嫌という程わかっていた。だから銀時はその期待を全部切り捨てる。
「俺、おまえのそういうとこ、すっげー嫌い」
「………」
そう言って銀時が部屋を出て行くのを、高杉は俯いたままちゃんと把握していた。
痛みを訴える口許に触れた手は薄い血で汚れた。当たりどころが悪かったらしく切れてしまった。別にそんなのはどうでもいい。
銀時が言葉など無意味だと考えている人種だということなど、高杉だってちゃんとわかっている。
けれど高杉は言葉を必要とする人間なのだ。だから愛していると言ってもらいたい。たとえそれが銀時にとって意味のないものでも、高杉にとっては自分を包む柔らかな毛布になるから。
たった一言、それだけでいいのに。どうして言ってくれないんだろう。嫌いだとは簡単に口にするくせに。
視界が滲む。瞬きをすれば生温い滴が床で音をたて弾けた。
お願いだから、嘘でもいいから、好きだと言って
*―――――――――――*
こんな突発妄想。
高杉がごっさ女々しい!銀さんがなんか酷い!
銀さんもちゃんと高杉のこと好きなんだよ。けど言葉にしたくない、うちに抱えて大事にしていたいものを高杉が無理やり言葉にさせようとするからイラっとね…!(無駄に必死のフォロー)
でも愛の言葉を軽々しく口にするのもどうかと思うけど、一人で抱えてようとするこの銀さんは高杉のことを思ってるんじゃなくて高杉のことを好きな自分を愛してる気がしなくもない。あれ…?おかしいな…そんなはずじゃ…。
ちなみにこの高杉が原作の高杉とはかけ離れてるのを自覚してるから現代ぱられるなんかに逃げてるんだよ!
そして霜はさりげなく二人は同棲or半同棲してるとみた!真相は如何に。
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