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いろいろ置き場

なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。

2025.06.26
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2008.06.26
どんなに願っても叶わないことを、望みつづけろというのはある種拷問だと思う。



「逃げちまうかァ…」
ぽつり呟いた銀時に高杉は目を向ける。銀時が外を見たままだったので二人の視線が絡み合うことはなく、高杉はなんとなく最近日に日に丸みをなくし、男らしさが増す輪郭を見つめた。
一緒に、と銀時はそのつもりで言ったのだろうとは思ったが、ちゃんと口に出して言われなかったので高杉はそっと目を伏せる。
「勝手にしろよ」
そう言って突き放した。
その言葉に銀時は高杉に視線を向けたが、高杉はもう銀時を見てはおらず、つくづく二人の視線は交わらぬようになっている。
「どうせ連れ戻されるに決まってんだからなァ」
「そうか?放置されねぇかな」
「んなわけねーだろ」
もう少し自分の立場を自覚しろと言ってやれば、銀時は考えるように小さく唸り、また窓の外に目を向ける。そしてやはり、高杉はそんな銀時を見つめた。



世の中を、自分を、ちゃんと知ってるつもりで何も知らずただ無邪気に二人で遊んでいられたらよかった。
なにひとつ好きに出来ることのない世界では望みなど持つだけ無駄だ。
『でもおまえにも幸せになる権利はあるだろ』
幸せになって欲しい、と告げられた言葉に俺は俯き口を閉ざした。



その幸せになる権利を放棄すること、それこそが俺の幸せだと言ったら。
おまえはどんな顔をするのかな。





××××××××××××××
前に、広島城?に行ったとき妄想したやつ。ごみ箱で語った気もするし、してない気もするし。どうだったかな。漁るのもめんどくさいカオスになりつつあるごみ箱。

以下、語ったかもしれないけど、補足妄想。
銀さんは下賎な生まれ、もしくは城主が手を出した町娘の子。とにかく低い身分として生まれました。
高杉は代々城主に仕えるそこそこ上級。城主を支えるべくきちっとした教育を受けています。
ある日、銀さんが次期城主として養子に迎え入れられました。シンデレラボーイ。年の近い高杉がお世話係というか、お目付け役に。
主従というより友達感覚なんだけど、公的な場ではやっぱり主従。
で、友達以上になりましてそれなりぃに平和に暮らしてたんだけど、銀さんに縁談が持ち上がり、銀さん自身に拒否権はなく、高杉なんてもっとどうしようも出来ずな感じで。云々かんぬん。
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