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いろいろ置き場

なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。

2025.06.26
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2008.06.07
『ロックオンは、いい人です』
おまえはそう笑うけれど、俺はそんな、おまえが思うような人間じゃ、ねぇよ。



―――アレルヤに微笑みかけられるたび、軋む胸の音に耳を塞ぐ。
「お疲れ様。ロックオン」
「ん、おぉ、お疲れ。なぁ、どうせならこっち座れよ」
プトレマイオス内の食堂で、少し離れたところに座ろうとしたアレルヤに俺は手招きをした。
「いいんですか?」
「もち」
目が合って、俺が笑いかければアレルヤも笑った。
「じゃあ、失礼」
そう言って俺の前に食器を置き、席に座るアレルヤを俺は見つめ続けていた。
俺の視線に気づいたアレルヤが不思議そうに俺を見つめ返す。
「?どうかしましたか?」
「いや…」
別に見つめていたことに意味はなかったので、俺は笑ってごまかした。するとアレルヤも笑って、それでもやはり俺の行為が不思議なのか小さく首を傾げる。
他愛ない会話、俺の話をアレルヤは微笑み相槌をうちながら聞いてくれる。他愛ないことでも「すごい」と言って目を輝かせてくれる。
それは決して俺を持ち上げようとしている訳ではなく、表情で心からそう言ってくれているのだと一目でわかるから、俺はアレルヤにつられて笑いながら泣きたい気持ちを押し殺す。



俺が笑えばアレルヤも笑う。俺の笑顔が例え作りものであろうとも、真っ直ぐに俺を見つめて穏やかに笑う。
アレルヤが笑えば俺も笑う。あいつの笑顔があんまりにも眩しくて、目を逸らしたくなりながら懸命に笑う。
おまえのその真っ直ぐな瞳はそんな俺の胸のうちなど見抜いてるんだろうか。



「?どうかした?」
「え、あ…」
アレルヤの声で我に返り、いつのまにかぼやけていた世界が輪郭を取り戻した。
見ればアレルヤが不思議そうに俺を見つめていて、俺はごまかすようにいつもの笑みを浮かべた。
「なんでもない」
「体調が優れないなら無理しないほうがいいよ。またすぐ、次のミッションが与えられるんだから…」
ほんの少し伏せられた目に影が落ちる。
「そうだな」
自分の意志で俺はソレスタルビーイングに入った。誰に強制された訳でもない。それはきっと誰もみんなそうで、誰かのせいには出来ないことだがきっとアレルヤは優し過ぎる。






××××××××××××××
ロクだって陰がある!と思い書こうとして挫折した。
OOはいまだに手探り手探り。
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