僕が貴方に求めてたのは

たったひとつ。
ただ、愛してほしかっただけ。

例え誰にも赦されなくても

貴方がまた僕に微笑んでくれるなら。

（それだけで、いい）
(もう他になにもいらないよ)

無題

ふと、空に手をかざしてみた。

僕の手をすり抜けていってしまう光を君なら掴めるような気がしてた。それが羨ましくて分けてほしくて僕は君に手を伸ばしていたのだけど、君がいくら僕に君の持つものを分けてくれようとしても僕の手は結局それを掴めなくて落としてしまうんだ。だからもう僕は君に何も求めないよ。僕は君から何も受け取れないみたいだから。

零れおちてしまう 指の隙間から

目に見えぬものは永遠だなどと、一体誰が言い出した。
今こうしている間にも、目に見えぬ永遠のはずの記憶は薄れてしまう。


何一つ忘れたくなどないのに。

僕らはいつだって違うところを見ているね

何も言わずうつむいてただ泣いているだけ君。
何も言えず空を見上げただ隣りにいるだけ俺。