いろいろ置き場
なんか暗かったりするのが多いよ。あとは気に食わないから表に置こうとは思わないんだけどせっかく書いたからとかいうもの置き場。
2007.02.07
銀時じゃなく金時にして高杉には元同僚の社会科教師坂本という恋人がいる設定。
元同僚なのは、坂本は教師やめて貿易業を始めて世界中を飛び回ってるのだ。もちろん高杉はそれに付き合うわけにはいかないから日本に置いてけぼりになってる。
坂本は忙しいから連絡も途絶えがちで高杉は坂本を待つ生活に疲れてるみたいだよ。
そんな時金時が高杉に惚れてアタックしてきます。
相手にしてなかった高杉だけど、あんまりしつこいし坂本は相変わらずだしちょっと相手してやってもいいかなと思い出します。
んでなんやかんやであはんな関係に。でも最初は高杉が余裕ありありで金時は翻弄され事が終わった後「落第点。追試だな」とか言われちゃう始末。でも追試ってことはこれで終わりじゃなくてまたチャンスがあるってことやん。
金時君は燃えます。
そんな金時を微笑ましいなとか思ってる大人な高杉先生。
金時君は一人暮らしだったので勝手に高杉先生のマンションに居着きます。高杉先生は追い出すこともなく置いといてあげる。合鍵もあげるよ。
それなりに微笑ましく過ごしてたんだけどものっそい久しぶり、「あ、こいつ生きてたんだ」ってくらい久しぶりに掛かってきた坂本からの電話で高杉先生の心は荒れます。
もういっそのことほっといてくれればいいのに。いつの日か思い出が風化するくらい。もう坂本のことなど待ちたくはないのにと高杉は思うのです。でも好きだから待っちゃうし気にしちゃう自分が嫌なんだよ。
飲んだくれて酔い潰れてるところを金時に発見される。
高杉は携帯手にしっぱなしで、しかも最後に坂本から電話掛かって来たのいつだっけって思って調べたところで潰れたから着歴が表示されっぱなしで、金時が高杉の携帯しまってやろうと閉じたら操作中であり?って思って開いたら見ちゃった、みたいな。
他意はなかったんだうん。
坂本と高杉がそういう関係だって知らないし。
酔っ払い高杉がちょっと起きて金時に絡んで誘うよ。自暴自棄な感じ。スペースウーマンみたいな。いつもと酔ってるから以外で違う雰囲気を感じ取った金時。
翌朝絶賛二日酔い中の高杉が昨夜何したか覚えてないって言うから金時ちょっとカマかけてみた。
たつまたつま言ってたって。言ってないよホントは。
酔いも覚めたような声と目付きで高杉は言ってねぇ馬鹿なこと言ってんじゃねぇよって見事引っ掛かっちゃった。それじゃ坂本が原因で荒れてましたって言ってるようなもんじゃんと金時は思うのだ。
まぁそのあと坂本が帰って来たり高杉は坂本は退けられなかったり金時と坂本が出会っちゃったり坂本はまた海の向こういっちゃったり。
そうこうしてると高杉先生は姿をくらまして誰も連絡が取れなくなって生死不明の人に。
金時は高杉がホストにでもなればって言ったからホストになって過ごしてたらある時高校生の高杉君に出会います。高杉先生にそっくり。本気っ高杉先生の子供かと思ったくらい。年齢考えてそりゃねーかって思ったけど。
実際高杉君は結構いいとこのお子さんです。ハートフルなおうちで大事にされて育ってるよ。
でもって性格はだいぶちがくて大人でちょっとすれた感じの高杉先生と違い高校生はピュア杉。
懐かしさ三分の一、高杉先生の身代わり三分の一、好奇心三分の一くらいの感覚でピュア杉に近寄りゲッツして、一緒にいるうちに高杉先生の代わりの高杉君じゃなくて高杉君自身を愛するようになっちゃえばいいよ。
で、この金時とピュア杉は拍手お礼の二人っていうどうでもいい方向に持っていってみたり。
思ったより昼ドラ部は少なかったな。割愛したのがいけないんだろうが。
元同僚なのは、坂本は教師やめて貿易業を始めて世界中を飛び回ってるのだ。もちろん高杉はそれに付き合うわけにはいかないから日本に置いてけぼりになってる。
坂本は忙しいから連絡も途絶えがちで高杉は坂本を待つ生活に疲れてるみたいだよ。
そんな時金時が高杉に惚れてアタックしてきます。
相手にしてなかった高杉だけど、あんまりしつこいし坂本は相変わらずだしちょっと相手してやってもいいかなと思い出します。
んでなんやかんやであはんな関係に。でも最初は高杉が余裕ありありで金時は翻弄され事が終わった後「落第点。追試だな」とか言われちゃう始末。でも追試ってことはこれで終わりじゃなくてまたチャンスがあるってことやん。
金時君は燃えます。
そんな金時を微笑ましいなとか思ってる大人な高杉先生。
金時君は一人暮らしだったので勝手に高杉先生のマンションに居着きます。高杉先生は追い出すこともなく置いといてあげる。合鍵もあげるよ。
それなりに微笑ましく過ごしてたんだけどものっそい久しぶり、「あ、こいつ生きてたんだ」ってくらい久しぶりに掛かってきた坂本からの電話で高杉先生の心は荒れます。
もういっそのことほっといてくれればいいのに。いつの日か思い出が風化するくらい。もう坂本のことなど待ちたくはないのにと高杉は思うのです。でも好きだから待っちゃうし気にしちゃう自分が嫌なんだよ。
飲んだくれて酔い潰れてるところを金時に発見される。
高杉は携帯手にしっぱなしで、しかも最後に坂本から電話掛かって来たのいつだっけって思って調べたところで潰れたから着歴が表示されっぱなしで、金時が高杉の携帯しまってやろうと閉じたら操作中であり?って思って開いたら見ちゃった、みたいな。
他意はなかったんだうん。
坂本と高杉がそういう関係だって知らないし。
酔っ払い高杉がちょっと起きて金時に絡んで誘うよ。自暴自棄な感じ。スペースウーマンみたいな。いつもと酔ってるから以外で違う雰囲気を感じ取った金時。
翌朝絶賛二日酔い中の高杉が昨夜何したか覚えてないって言うから金時ちょっとカマかけてみた。
たつまたつま言ってたって。言ってないよホントは。
酔いも覚めたような声と目付きで高杉は言ってねぇ馬鹿なこと言ってんじゃねぇよって見事引っ掛かっちゃった。それじゃ坂本が原因で荒れてましたって言ってるようなもんじゃんと金時は思うのだ。
まぁそのあと坂本が帰って来たり高杉は坂本は退けられなかったり金時と坂本が出会っちゃったり坂本はまた海の向こういっちゃったり。
そうこうしてると高杉先生は姿をくらまして誰も連絡が取れなくなって生死不明の人に。
金時は高杉がホストにでもなればって言ったからホストになって過ごしてたらある時高校生の高杉君に出会います。高杉先生にそっくり。本気っ高杉先生の子供かと思ったくらい。年齢考えてそりゃねーかって思ったけど。
実際高杉君は結構いいとこのお子さんです。ハートフルなおうちで大事にされて育ってるよ。
でもって性格はだいぶちがくて大人でちょっとすれた感じの高杉先生と違い高校生はピュア杉。
懐かしさ三分の一、高杉先生の身代わり三分の一、好奇心三分の一くらいの感覚でピュア杉に近寄りゲッツして、一緒にいるうちに高杉先生の代わりの高杉君じゃなくて高杉君自身を愛するようになっちゃえばいいよ。
で、この金時とピュア杉は拍手お礼の二人っていうどうでもいい方向に持っていってみたり。
思ったより昼ドラ部は少なかったな。割愛したのがいけないんだろうが。
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2007.02.03
運命の赤い糸ってやつが、目に見えるものならばよかったのに。
「んー…」
光を遮るように空に手を翳してみても、なんも付けてない武骨な俺の手は俺の手でしかない。
「―――………」
「此所でなにしてるの」
後ろからかけられた声に俺は振り向く。
その声に反応したのは俺だけではなかったようで、パタパタと黄色い鳥が何処からか飛んできて声の主――ヒバリの肩に止まった。
「よぉ」
「質問に答えなよ。此所でなにしてるの」
「べっつに。ただ空見てただけだぜ」
実際に見てたのは俺の手だけど。別にヒバリは真実だろうが嘘だろうがどうでもいいだろう。
実際、ヒバリはそれ以上は追及せず、変わりに素っ気なく言った。
「出てってくれる。今から此所は僕の場所だよ」
「おいおい、そりゃねーよ。俺のが先に居たんだぜ」
「君は僕に出てけっていうのかい?」
「いやいや。一緒に居ればいいだけだろ」
「僕はごめんだ。君は今すぐ此所から出ていけ」
おっと言葉が命令形になったぞ。
今日は天気がいいし風も余りないからヒバリは此所に昼寝しに来たんだろうと思う。
こないだたまたま居合わせた時そうだったから。
そのとき此所が最近のヒバリの昼寝スポットだと知り、それから俺はちょこちょこ此所に顔を出すようにしている。
「まぁまぁ。邪魔しねーから其処で寝てていいぞ~」
「君から許可を与えられる気なんてないよ」
「そりゃそうだ」
でも俺に出て行く気はない。それを示すようにヒバリに背を向けて空を仰いだ。
殴られっかな。そう思ったとき、ちょっと意外なことが起きた。
ヒバリが俺の左側のフェンスのところまでやってきた。手を伸ばしてもギリギリ届かない距離。
「………どした~?」
「別に。君が出てくのを待ってるだけだよ」
「今日は力ずくで追い出さねーのな」
「追い出されたいのなら追い出してあげるけど」
ザァと木々が揺れる音がして、俺らの間を風が通り過ぎる。
また平静を取り戻す木の緑を見つめながら俺はヒバリに問い掛けてみた。
「なぁヒバリ。赤い糸ってやつ信じっか」
「なにそれ」
「知らねぇ?あれだよ、運命の人と繋がってるってやつ」
「そんなことを聞いたんじゃない。なにその馬鹿みたいな質問ってことだよ」
「馬鹿みてぇって…。つまり信じてねーってことか」
なんだと笑いながら、会話が成り立ってることがなんだか嬉しい。そこで今日2回目の思いがけないことが起きた。
「君は信じてるの」
「ん?」
「君は、赤い糸、信じてるの」
まさかヒバリに問い返されるとは思っていなかった。
俺は数瞬応えることを忘れて瞬きを繰り返したが、はっと我に返って笑って答えた。
「信じてーなー。俺とヒバリを繋ぐ赤い糸」
「ないよそんなの」
「いーや、あるって。絶対ェある。俺見える」
「病院行けば。眼科か、それとも診療内科かな」
「ひでぇな~。マジなのに」
「だからだよ」
ヒバリの肩にとまってた鳥が何処かに羽ばたいていった。ヒバリはそれを目で追っている。そんなヒバリを俺は見つめてる。視線の一方通行。滅多にぶつかりあうことはない。
「いい加減出てったら」
「やだね。まだヒバリと話してぇし」
「僕に君と話すことなんてないよ」
「なんでもいいんだ。昨日何食べたとか、今日の授業はなんだったとか」
「そんなの君に話す気も無い」
「ガードがかてぇな~」
鳥の姿はもう見えない。ヒバリももうコンクリートを見つめてる。
「…さっきの話だけどよ」
「さっきってどれ」
お、会話する気はあるんだ。口には出さずそう思った。
「赤い糸」
「君の目か頭がおかしいって話」
「いやいや…。ワリィ、俺嘘吐いたわ」
「嘘?」
「赤い糸、見えてねぇよ」
「そう。よかったね正常で」
「見えたらいいな~って思っただけ」
「やっぱり病院に行くべきだよ。頭のね。僕が紹介してあげる」
「ヒバリの紹介か~。きっとVIP待遇なんだろうな~」
「それで入院でもして僕の前に現れなくなるんだったらそうしてあげるよ」
「入院はちょっとな~。って、ちげぇって。」
話がずれた。俺は軌道修正する。
「もしも、もしもの話だぜ」
俺はそう前置きをした。
「俺と、ヒバリが赤い糸で繋がってたら、ヒバリが何処に行っちまっても、糸手繰り寄せて俺はヒバリのところに行ける。ヒバリも俺のところに来れる。何処に行ってもだ」
そんなのに、憧れたんだ。
「…僕も一つ訂正するよ」
「ん?」
「君のこと、馬鹿みたいって思ってたけど、馬鹿だったんだね」
ついとヒバリの足が一歩前に出た。フワリと揺れる髪。鳥はまだ帰って来てない。
「まぁ馬鹿なのは認めるけど、マジだぜ」
「………」
屋上の扉に向かって歩き出したヒバリがその言葉に足を止めて振り返った。
「君ごときが僕を縛れると思ってるの」
「まさか。そんな大それたこと思っちゃねーよ」
「そう。ならいいけど」
そう言ってヒバリは扉の向こうに消えてしまった。
一人取り残されて少ししてから、鳥が戻ってきた。
フェンスに止まってヒバリがいないのを確認すると、また何処かに飛び立っていく。
俺はそれを見送った。
「賢いな~」
ちゃんと戻るところがわかってんだ。
「………」
鳥の姿はもう見えない。
俺はまた自分の手に目をやった。
赤い糸はやはり見えない。
俺は基本的に目に見えるものしか信じない質で、赤い糸なんてホントは信じちゃいなかった。でも人間は都合のいいもので、信じちゃいないくせに縋りたかったんだ。
ヒバリは何処までも自由にしているから。
なぁヒバリ、何処へでも飛び立っても構わないから。
疲れたら俺んとこに帰って来て。赤い糸を頼りに。俺はせめてあんたの止まり木になりたい。
「んー…」
光を遮るように空に手を翳してみても、なんも付けてない武骨な俺の手は俺の手でしかない。
「―――………」
「此所でなにしてるの」
後ろからかけられた声に俺は振り向く。
その声に反応したのは俺だけではなかったようで、パタパタと黄色い鳥が何処からか飛んできて声の主――ヒバリの肩に止まった。
「よぉ」
「質問に答えなよ。此所でなにしてるの」
「べっつに。ただ空見てただけだぜ」
実際に見てたのは俺の手だけど。別にヒバリは真実だろうが嘘だろうがどうでもいいだろう。
実際、ヒバリはそれ以上は追及せず、変わりに素っ気なく言った。
「出てってくれる。今から此所は僕の場所だよ」
「おいおい、そりゃねーよ。俺のが先に居たんだぜ」
「君は僕に出てけっていうのかい?」
「いやいや。一緒に居ればいいだけだろ」
「僕はごめんだ。君は今すぐ此所から出ていけ」
おっと言葉が命令形になったぞ。
今日は天気がいいし風も余りないからヒバリは此所に昼寝しに来たんだろうと思う。
こないだたまたま居合わせた時そうだったから。
そのとき此所が最近のヒバリの昼寝スポットだと知り、それから俺はちょこちょこ此所に顔を出すようにしている。
「まぁまぁ。邪魔しねーから其処で寝てていいぞ~」
「君から許可を与えられる気なんてないよ」
「そりゃそうだ」
でも俺に出て行く気はない。それを示すようにヒバリに背を向けて空を仰いだ。
殴られっかな。そう思ったとき、ちょっと意外なことが起きた。
ヒバリが俺の左側のフェンスのところまでやってきた。手を伸ばしてもギリギリ届かない距離。
「………どした~?」
「別に。君が出てくのを待ってるだけだよ」
「今日は力ずくで追い出さねーのな」
「追い出されたいのなら追い出してあげるけど」
ザァと木々が揺れる音がして、俺らの間を風が通り過ぎる。
また平静を取り戻す木の緑を見つめながら俺はヒバリに問い掛けてみた。
「なぁヒバリ。赤い糸ってやつ信じっか」
「なにそれ」
「知らねぇ?あれだよ、運命の人と繋がってるってやつ」
「そんなことを聞いたんじゃない。なにその馬鹿みたいな質問ってことだよ」
「馬鹿みてぇって…。つまり信じてねーってことか」
なんだと笑いながら、会話が成り立ってることがなんだか嬉しい。そこで今日2回目の思いがけないことが起きた。
「君は信じてるの」
「ん?」
「君は、赤い糸、信じてるの」
まさかヒバリに問い返されるとは思っていなかった。
俺は数瞬応えることを忘れて瞬きを繰り返したが、はっと我に返って笑って答えた。
「信じてーなー。俺とヒバリを繋ぐ赤い糸」
「ないよそんなの」
「いーや、あるって。絶対ェある。俺見える」
「病院行けば。眼科か、それとも診療内科かな」
「ひでぇな~。マジなのに」
「だからだよ」
ヒバリの肩にとまってた鳥が何処かに羽ばたいていった。ヒバリはそれを目で追っている。そんなヒバリを俺は見つめてる。視線の一方通行。滅多にぶつかりあうことはない。
「いい加減出てったら」
「やだね。まだヒバリと話してぇし」
「僕に君と話すことなんてないよ」
「なんでもいいんだ。昨日何食べたとか、今日の授業はなんだったとか」
「そんなの君に話す気も無い」
「ガードがかてぇな~」
鳥の姿はもう見えない。ヒバリももうコンクリートを見つめてる。
「…さっきの話だけどよ」
「さっきってどれ」
お、会話する気はあるんだ。口には出さずそう思った。
「赤い糸」
「君の目か頭がおかしいって話」
「いやいや…。ワリィ、俺嘘吐いたわ」
「嘘?」
「赤い糸、見えてねぇよ」
「そう。よかったね正常で」
「見えたらいいな~って思っただけ」
「やっぱり病院に行くべきだよ。頭のね。僕が紹介してあげる」
「ヒバリの紹介か~。きっとVIP待遇なんだろうな~」
「それで入院でもして僕の前に現れなくなるんだったらそうしてあげるよ」
「入院はちょっとな~。って、ちげぇって。」
話がずれた。俺は軌道修正する。
「もしも、もしもの話だぜ」
俺はそう前置きをした。
「俺と、ヒバリが赤い糸で繋がってたら、ヒバリが何処に行っちまっても、糸手繰り寄せて俺はヒバリのところに行ける。ヒバリも俺のところに来れる。何処に行ってもだ」
そんなのに、憧れたんだ。
「…僕も一つ訂正するよ」
「ん?」
「君のこと、馬鹿みたいって思ってたけど、馬鹿だったんだね」
ついとヒバリの足が一歩前に出た。フワリと揺れる髪。鳥はまだ帰って来てない。
「まぁ馬鹿なのは認めるけど、マジだぜ」
「………」
屋上の扉に向かって歩き出したヒバリがその言葉に足を止めて振り返った。
「君ごときが僕を縛れると思ってるの」
「まさか。そんな大それたこと思っちゃねーよ」
「そう。ならいいけど」
そう言ってヒバリは扉の向こうに消えてしまった。
一人取り残されて少ししてから、鳥が戻ってきた。
フェンスに止まってヒバリがいないのを確認すると、また何処かに飛び立っていく。
俺はそれを見送った。
「賢いな~」
ちゃんと戻るところがわかってんだ。
「………」
鳥の姿はもう見えない。
俺はまた自分の手に目をやった。
赤い糸はやはり見えない。
俺は基本的に目に見えるものしか信じない質で、赤い糸なんてホントは信じちゃいなかった。でも人間は都合のいいもので、信じちゃいないくせに縋りたかったんだ。
ヒバリは何処までも自由にしているから。
なぁヒバリ、何処へでも飛び立っても構わないから。
疲れたら俺んとこに帰って来て。赤い糸を頼りに。俺はせめてあんたの止まり木になりたい。
2007.01.30
欲しくて欲しくてたまらないものがあったはずなのに。何が欲しかったんだろう。ちっとも思い出せない。
それでも思い出そうと考えたとき、手に入れた瞬間もうそれのことを考えなくなっていたことに気がついた。
それと同じように。
君もいつか、僕を忘れるの?
それでも思い出そうと考えたとき、手に入れた瞬間もうそれのことを考えなくなっていたことに気がついた。
それと同じように。
君もいつか、僕を忘れるの?
2007.01.28
戻ってくるなら土産買って来いって高杉が言ったから毎回土産もの買ってくる坂本。
しかし地球の滞在時間が短いのでお土産渡してはいさよならみたいな感じになってしまう昨今。
今日も今日とて時間がなくてそんな感じになってしまうのだけど高杉がついに怒っちゃった。
渡された土産ものを坂本に投げ付けるよ。
土産なんかいらねー。だからもう俺の前に姿見せんな。
ぷりぷり怒って部屋を出て行っちゃう高杉を坂本は慌てて追いかけて怒ってる訳を聞くのだ。けど答えない高杉。
ふと、土産を渡すだけで会話も出来ない現状を高杉が寂しがって拗ねてしまったのだということに気付いた坂本は高杉をぎゅーってして陸奥に言いつけられた時間ぶっちぎって高杉といることにするの。
坂本が予約した逢引のためのお部屋に戻った二人。
坂本は投げ付けられた土産をしまおうとするんだけど高杉はそれを止めて奪い取るのだ。いらないって言ったくせに本当は欲しいんだよ。
中身は艶やかな着物で高杉は坂本に着せろって言って着せてもらってキャッキャご機嫌なんだよ。
楽しい一時を過ごすんだけど、船に戻った坂本は陸奥に怒られると。
そんな坂高が見たいなぁと思ってた。ちょっと嘘。本当は拗ねちゃう高杉と着物着せてもらってキャッキャしてる高杉が見たいだけ。
辰馬かっこいいとか言いながら結局高杉やん。あれ?
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